工場物流の誤解と正解(2) 生産行為の一部である物流

工場物流の内、特に構内物流は生産と一体物と考えるべきだと思います。そのうち最小物流は生産作業者が加工前部品を「取る」という行為でしょう。

これはほとんどの場合「生産工程の作業者」が行う物流作業です。しかし生産工程の本来の仕事は「加工」ですから、この「取り」という行為は無くせるのであれば無くしたいところです。

それはともかくとして、構内物流の主な作業について考えていきましょう。やはり注目を浴びるものは「供給作業」でしょう。

供給作業とは生産工程にそこで使う部品や資材、完成品を入れる容器や生産指示情報を届けることにあります。

これは先ほど説明しました生産作業者が加工前部品を「取る」作業の延長線上にあります。加工前部品の多くは協力会社であるサプライヤーから納入されます。

工場では工場の入口に納入場があり、そこに加工前部品などが納入されます。納入場から生産工程までは一定の距離があることが一般的です。

ですからその間を運搬する行為が必要で、その行為を「供給」と呼んでいるのです。そして供給を行う作業者が構内物流と呼ばれているのです。

ただ単に「距離の違い」だけだということがお判りでしょうか。加工作業時に取る距離は数十センチでしょうが、納入場から生産工程までは数十メートルかそれ以上あるかもしれません。

ですから専任の作業者が動力車を使って届けているのです。もし生産を納入場で行うのであれば供給は不要になるかもしれません。

つまり加工前部品を取る距離が短いか長いかの違いであり、いずれも生産行為の一部である物流作業に変わりはないのです。

まずこの認識に立っていただきたいのです。決して構内物流は生産とかけ離れた存在ではないということを。

もしこの認識に立てば前回ご紹介したような弊害は起こらないはずなのです。

「加工」は製造工程における一部の工程であると同様に、「供給」も製造工程の一部であるわけです。ですから加工を行う部門が製造部であれば、構内物流も製造部でよいのです。

これを物流は別物と考えたとたんに物流部という発想が出てきます。もちろんそれが悪いというわけではありませんが。

製造部も物流部も同レベルのマネジメントができれば問題はありません。

次回に続きます。