第6回 Zoom勉強会『ショールーム化 vol.2 (ブランディング編)』 開催のおしらせ

 4月2日に『ショールーム化vol.1(工場編)』と題した勉強会を行いましたが、今回は『ショールーム化vol.2(ブランディング編)』のタイトルで7月16日に第6回勉強会を開催いたします。

『ショールーム化』とはあまり聞きなれない言葉ですが、これからの時代に対応するモノづくりのカイゼンの方向性として私が名付けたものです。世の中の変化は速く、これまでのカイゼンのやり方だけでは置いて行かれる可能性が大きいです。今回は柿内がショールーム化という切り口で問題提起と方向性を提示したうえで議論をしたいと思います。

先回テーマにした『工場のショールーム化』とは、その工場が持つ技術力や管理力、あるいはカイゼン力といった能力を、言葉で説明しないでも工場を一目見れば分かるようなきれいで分かりやすい工場を作ることとしました。注文をなかなか決めてくれないお客様を工場に連れてくればお客様が納得して注文を下さる、といったモノづくりの力を分かりやすくアピールすることで営業をサポートするような形の全体最適のカイゼンです。ショールーム化というと工場をショールームのようにきれいに掃除をするショールーム化=5Sのように思われるかもしれませんがそうではありません。

前回の勉強会ではその手始めとして、工場において、製造部門だけではなく、経営者や営業や設計のようなスタッフ部門も参加する5Sを行い、現場現物での全員のワイガヤを通じて部門間の壁を取り払い、その上で全社的な問題点を発掘して皆でカイゼンをする所から始めるというお話をしました。これからの時代はこれまでのQCDのレベルアップのカイゼンだけではなく、新商品、新顧客、新技術などを新たに開発する必要があるため、それぞれの部門が自分に与えられた責務を果たすだけでは経営を支えられません。全員が一体となって相乗効果を生み出し化学反応を起こすことが求められている時代だからです。

先回のZoom勉強会で、私はこの工場のショウルーム化(工場編)のテーマをみんなで勉強する意気込みで臨みましたが、私が提唱するショールーム化の差別化をお伝えしたかったのですが、ついつい話題が5Sやカイゼンの具体的な話に行ってしまい、多少テーマから外れた方向にミスリードしてしまいました。このショールーム化には次のステップがあるので、今回はより分かりやすくご提示できるように準備をしております。

先回のポイントとしましては、お客様に見ていただくためにまずは『きれいな職場作り・効率の良い職場作り』として5Sを実施し、ショールームのようなきれいな工場ができた次のステップは、スタッフ部門も同様にショールーム化を行います。私が指導方法として用いるKZ法のように、工場現場のモノにカードを貼るようなことはしませんが、工場のメンバー全員でそれぞれの仕事や問題点を見える化することで全体最適のカイゼンを行います。これは最初に5Sをした際にKZ法を実施したことで、カードを貼らなくても改善点を話し合うことが可能となります。その結果、工場のすべての部門が全員の協力で部門間にあった壁がなくなり、レベルアップしています。ここまでを『ショールーム化Part1』としています。

次に『ショールーム化Part2』に入ります。「売れることは大丈夫だが、どれが売れるか分からない」という現在のマーケットインの時代に競合他社と同じような製品を造る場合は、際限のない値段での勝負になります。一方これから来ると言われている「売れるモノやサービス、技術を自分で創らなければいけない」ユーザーインの時代に突入すると、オリジナル商品を作るというリスクとの闘いが始まります。

ユーザーイン時代の始まりに際して、自分たちがどの方向に進むのかを議論する必要がありますが、それは決してどんな商品を新たに発明するかといったことではありません。これまでの実績を振り返り自分たちの能力を把握し、お客様のご要望を改めて認識してその結果として新商品・新サービス・新システム・新技術といった新たな強みを生み出すことです。

そのような新たなチャレンジはこれまでのように各テーマの専門とされる部門中心で行うのではなく、全部門が参加する多様性を持った集団でよりレベルの高いアイデアと素早い実行力を発揮することが望まれます。

もちろん、これまででも関係部署が集まって協力して解決したということはあったと思います。例えば大きなクレームが発生した時です。問題解決の場合は、解決テーマが絞られて明確なので、それぞれの専門部隊が集まれば、解決できたでしょう。

しかし新しいモノやコトを生み出すという目標達成のために全部門が集まって議論をするということはあまりないのではないでしょうか。新商品開発や新マーケット開拓、あるいは新技術開発のような高度な課題達成の場合は、専門部隊中心の知識や経験だけでは解決できず、各部署からの多様性があるメンバーが出す様々なアイデアや情報の共有から答を生み出すことが必要になります。

そのためには全体の方向性を参加者全員が理解し、このリスキーな挑戦に会社の存亡がかかっているといった緊張感を全員が持っていることが求められます。

今回の『ショールーム化vol.2』勉強会は、ユーザーインと呼ばれるこれからの時代に工場のショールーム化の次に何を行ってどこにゴールするか、そして私が提唱する「ショールーム化の理想の形について」を最初に柿内の方からお話しし、その上で議論をしたいと思っております。

参加希望の方は下記フォームよりご応募ください。

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開催日時:2021年7月16日(金曜日)
18:00~20:00(※途中入退室可)

参加募集締切:7月13日(火曜日)
※応募者が定員に達した場合はその時点で締め切りとさせていただきます。
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Zoomを使って会議をしたことがない方、使い方に不安がある方は、事前にZoomの使い方についてご説明いたします。
カメラ付きのパソコンがない方はスマートフォンでの参加も可能です。
(通信料がかかりますのでパケットの制限にはご注意ください。可能であればWi-fi環境下でご利用ください。)
基本的に自分が話す時間以外はマイクのミュートをして頂きますようご協力お願いいたします。

日本カイゼンプロジェクトでは、毎月一度様々なテーマでのZoomミーティングを企画しております。
考えて欲しい議題、企画などもご意見いただけますと幸いです。

会員の皆様とお会いできる機会はまだまだ限られた状況ですので、こういったZoomミーティングなどを用いて皆様のお声を頂いたり、お悩みに応えることの出来る企画を話し合えたらと思い継続していく予定です。

是非ご参加ください。

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