物流現場から迷いを無くせ(3) 製品番号と文字サイズに注意せよ

物流現場で迷いが発生する要因として「オーダーの見にくさ」が挙げられます。出庫作業者はオーダーシートを見ながら必要な製品を棚から出庫することが多いと思います。

この時に「わかりづらい製品番号」や「見にくい文字の大きさ」などは作業者にとって迷いの要因となるとともにストレスの原因にもなります。

夕方になってくると疲れもたまっていますので、その迷いがミスにつながるリスクを考えなければなりません。

作業者は間違えたら大変、ということで何度も何度もオーダーシートを確認します。その結果、作業にかかる時間が大幅に増えます。

出庫作業の場合、棚から製品を取り出すことが仕事であって、何度もオーダーシートを確認することは残念ながらムダに他なりません。

ここで「わかりづらい製品番号」については製品番号の体系そのものを見直す必要があるかもしれません。

10桁以上の番号あるいはアルファベットを確認しなければ製品を識別できない様であれば、それは改善が必要でしょう。

よく製品番号の中に「0(ゼロ)」と「o(オー)」を混在させている会社があります。これはやめるべき。間違いのもとです。

こんな小さいことも改善しないと物流品質不良につながるのです。間違った製品の出荷の可能性があるのです。

オーダーシートの文字サイズもポイントです。要は文字サイズが小さすぎるためにこれも間違いのもとです。

文字サイズはオーダーシートだけではなく、棚表示でも同様です。小さい文字は確認にも時間を要します。ぜひ改善しましょう。

これ以外にも5Sがしっかりとできていない物流現場では置き場所があいまいで迷いが発生することがあります。

トラック積み込み時にも積み荷を迷うことがあります。ということで、物流現場で作業者がどのような行為で迷っているかを一度じっくりと見てみましょう。

迷いによる時間延長と品質不良を撲滅するためにもぜひ修正していきましょう。