人に教えることで物流を学ぶ(2) 物流改善アドバイス

物流知識を教えることを通して自分自身のスキルが向上します。しかし物流知識だけではなくもう一歩踏み出した行動が求められます。

それは物流改善のアドバイスをするという行動です。これは相手に非常に喜ばれますし、自分の力量が大幅に向上するビッグアイテムです。

物流を本業としている、していないに関わらず、物流改善はビジネスを展開していくには必須アイテムです。一方で皆さんご存知の通り物流知識を持った人はそれほど多くありません。

ですからここで物流改善をアドバイスできる人はとても重宝されるのです。ただし物流といっても大変範囲が広いですから注意が必要です。

そこで物流改善のできる範囲は徐々に広げていく必要があります。人によって感じ方は異なるかもしれませんが、比較的容易なところとして「輸送」から始めてみたらどうでしょうか。

まずは自分の知りうる範囲から始めることで問題ありません。しかし「輸送」をお勧めするのは物流コストに占める輸送費の比率が高いことが挙げられるからです。

一般的に物流に対する認識の一番は「コスト」という位置づけです。コストを下げたいと思っている人に対して輸送改善はよいテーマであることに間違いありません。

物流コストの6割を占める輸送費は重要テーマです。ですから輸送に注目させていくことはとても大切なのです。

ここで一歩踏み込んで学んでおくことがあります。それは「荷姿」です。輸送費を下げていくためには荷を縮めることが重要なのです。

この荷姿ですが、知識を持った人は多くはありません。荷姿を知るためには本来であれば実際に荷姿設計を行うことが一番です。

しかしそこまでできないのであれば、荷姿における問題点をどこかで学ぶことが最低限やっておくことです。

輸送改善だからといって、単純に荷をまとめるとか納入回数を減らすとかいったアドバイスは逆効果です。この点については理解しておく必要があります。

次回に続きます。