まずは物流“作業”に特化して3作業できるような計画を組んでいきましょう。3ランク評価をしたならば、期待値と現実のギャップを明確にしましょう。
そしてギャップを埋めるための教育を実施します。教育にはOJTとOff-JTの2種類があります。前者は現場で仕事をしながら教え込むやり方です。後者は教室でレクチャーすることや外部の研修期間に派遣して教え込むやり方です。
この2つのパターンを上手く組み合わせながら育成をしていきましょう。徐々にではありますが、複数作業ができる人を増やしていくことができるでしょう。
今度は見方を変えてみましょう。作業ごとに何人の人がこなせるのかを見ていくのです。つまりフォークリフト運搬ができる人は誰と誰なのか、梱包作業ができる人は誰と誰なのか。この視点は重要です。
ここでの目標値も定めましょう。それは・・・
「一作業を三人ができる」ようにしよう!
です。
フォークリフト運搬を三人がこなせる、梱包作業を三人がこなせる、ピッキング作業を三人がこなせる、といったように一作業三人を実現していきましょう。
次に作業以外の物流業務についても考えていきましょう。物流には作業のほかに「管理業務」が存在します。物流担当者は作業だけではなく、管理もこなさなければならないのです。
これも含めて技能向上を行っていく必要があります。ではどのような管理業務が存在するのでしょうか。
管理業務の例として次のようなものが挙げられます。「在庫管理」「容器管理」「物流機器管理」「配車管理」「車両管理」などです。
これらについてもできれば三業務できるようにしていければベターです。もちろんベストは全業務ができることですが、それは簡単ではありません。
まず三作業プラス一管理業務くらいから始めてみてはいかがでしょうか。たとえば「検品作業」「入庫作業」「ピッキング作業」と「在庫管理」というように。
管理業務についても3ランク評価をして期待値と現状とのギャップを見ていくことにしましょう。
次回に続きます。