いつでも簡単に④レベルの16個以上のアイデアを出すヒントとして、チェックリストなど予め決まったものがあると便利です。簡単なテンプレートを紹介しましょう。8つに絞ったので、簡単に頭にも入るかと思います。
多くのものよりも少しのものを使いこなした方が楽に出来るようになります。ポイントとして、抽象化したキーワードをインプットしておくのです。文章に加えて、ABCの三文字を使って表現してみますと、イメージしやすくなりますので、図も合わせて参照して練習してみてください。
1) 代用する:他のものを使ってみることです。例えば、文字を書くという手段を例にしますと、鉛筆の代わりに万年筆、ボールペン、筆があります。さらにクギでキズを付ける、ペンキを塗る、テープで貼る、というように、文字を残すという観点から見ると色々と代用することができます。
2) 結合する:くっつける、まとめることです。消しゴム付き鉛筆が有名です。携帯電話+デジカメ=カメラ付き携帯は今や常識になりました。シャープペン付きボールペン、3色ボールペンのように別々なものを1つにまとめることです。
3) 適応する:他にも使えるようにすることです。携帯電話のICチップ、SUICAやICOCAなどカードが全国で使え、さらに駅中などコンビニでも買い物にも適用できるようになりました。コンビニのATM機は、どの銀行のものでも使えます。
4) 変形する:長くする、短くする、曲げる、傾ける、その他に圧力を掛ける、熱を加えるなどして、形を変えることです。形状記憶合金、ゴム、バネがあります。
5) 除去する:機能をなくす、シンプルにする、絞り込む。話すだけの機能にした高齢者用の携帯電話や機能を絞った電子レンジがあります。日本のガラケーのようにならないように、本当で必要な機能に絞りこむという考えです。
6) 転用する:別な使い方をする、捨てていたものを再利用する。例えば、バケツをドラムに転用して演奏する。野菜くずをスープの出汁の材料にする。
7) 再配列する:並べ替える、入れ替える。レイアウト変更はまさに再配列です。
8) やめる:なくす、半分にする。8つの中で一番簡単な方法だと思います。まずやめてみる、なくしてみる、出来ないなら半分にしてみるという考えです。
手は第二の脳ともいわれますが、アイデアをさらに出す方法を紹介しましょう。実際の細かなアイデアは、現場に出向いて周囲の環境も観察しながらやると、前後工程との関係も見えてきますので、さらにアイデアが出てくるものです。現物を手にして色々と8つのテンプレートと合わせて、喧々諤々と意見を出していけば、多くのアイデアが出てきます。大切なことは先入観、固定観念を取り払ってから取組むことです。現地で現物を手に取り、体を動かしていると、潜在意識も目覚めてアイデアが閃き始めます。
さらにメモを、いつもポケットに携帯しておくこともお勧めします。手のひらに入る大きさで十分です。メモがない場合は、A4の紙を3回、半分半分と織り込んでいくとちょうど良い大きさになります。折り目が付きますので、裏表の合計ページ数は、16ページのメモ帳になります。思いついたことをいつもメモに書き込む習慣を身につけることで、さらに潜在意識を刺激していきます。
そして、アイデアノートに貼り付けたり、転記して整理したりすると「これだ!」という素晴らしいアイデアが閃くようになります。ザルに水を一杯にするには、ザルを常に水の中に入れておけばよいのです。