11月のご挨拶

 国内ではGo Toキャンペーンの全国的な開始などで、新型コロナウィルス感染拡大による緊張感が少し和らいだ感じがあります。しかし欧米では更に感染拡大の状況があり、現在のグローバルな製品供給の構造を考えると、業種によっては年末から更なる落ち込みが起きる可能性もあるのではと心配しています。

このような先行きが読めない状況下が継続されている時期において、私たちは何をするべきでしょうか。

実は私はこの状況に怯えています。しかし「変化に敏感なものが生き残る!」「案ずるより産むが易し!」とステイホームの間にYouTubeチャンネルを立ち上げ、リモートで現場コンサルティングができるように360度カメラという新機材の導入を行い、また9月からは日本カイゼンプロジェクト会員の皆様と気軽に議論ができるZoom雑談会を立ち上げました。これらはすべて初めてのチャレンジであり、今までに会ったことのない人と知り合うことでできたことばかりです。どれもまだはっきりした成果に結びついておらず、時々に強い心配の気持ちが沸き起こります。それでもこのような時期に挑戦をするということは、この変化の多い時代に必要なことだと思っています。

そんな私にとって本当にありがたいのはアドバイスを下さり元気づけてくださる皆様の存在です。一人では何もできないようなことでも誰かと話すことで思いもよらないアイディアが生まれたり、自分では難しい問題でも他の誰かなら簡単な事であったということもあると思います。この時期、全ての人が心に大きな課題をお持ちだと思います。一人では難しくても、仲間と一緒だとすぐにできてしまうことも多くあります。

そこで一つご提案をさせて頂きます。国内の移動制限がない今のうちに、例えばGo Toキャンペーンを使って、これまで会ったことがない、あるいはしばらく会っていない人に会いに行きませんか。そして困っていることや、やりたい事についてザックバランに雑談するのです。この時期だからこそ多様性を受け入れ発想の転換をすることが大切です。その意味ですこし環境を変えて変わった時間の使い方をしてみることで視点を変え、視野を広げることがいいと思ったのです。これは私の実体験から強く感じたことになります。

ピンチはチャンスです。日本カイゼンプロジェクト会員の皆様とご一緒にお互いの力をより上手に結集して、変革の実現を図りましょう!コロナがあってよかったといえるようなカイゼンを実行いたしましょう!

日本カイゼンプロジェクト
会長 柿内幸夫