物流環境に重要なものとして「表示」があります。各ロケーションの表示には製品番号や在庫の最大値・最小値、アクションの基準などの情報が入っていると思います。
物流品質を保つためにはこの表示の紛らわしさを排除する必要があります。よく製品番号が酷似しているためミスピッキングをしてしまったという話を耳にします。
10桁の製品番号の下一桁の違いで製品が違うことは当然ですが、この製品がパッと見識別がつきにくいことがあるのです。
このようなケースでは作業者は非常に神経を使います。そこでよく似た製品を隣同士に置かないことは鉄則です。
また製品番号は異なる数字だけ拡大する、色を変えるなどの工夫が欲しいところです。
ピッキング棚につける表示は小さすぎると間違いのもとですから、大きめの表示にしてあげることが作業者にやさしい環境だといえるでしょう。
フォークリフトで棚出し作業を行うときも表示がポイントになります。フォークリフトを走らせながら確認できるように工夫しましょう。
もしフォークマンが身を乗り出して確認したり、フォークリフトから降りて確認したりしていたとすると、そこに改善ポイントがあるということです。
これは納品場所でも同じことが言えます。納入トラックのドライバーがフォークリフトを使って荷降ろしをする際には、とにかくわかりやすくすることを心がけたいものです。
物流環境整備はとても広い範囲でさまざまなことを実施しなければなりません。この環境整備が作業生産性向上や品質向上、そして作業者のモチベーションアップにつながりますので、計画を立てて実施していきましょう。