職場環境は重要です。その良し悪しが物流生産性にも確実に効いてくるのです。ということで、物流環境についてちょっと考えてみましょう。
最初から休憩場?と違和感を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、職場の中でも休憩場の整備は重要です。なぜなら従業員が休憩時間に心身ともにリラックスすることがその後の仕事に影響を与えるからです。
ほとんどの作業者の方は立ち作業を行っていると思います。そこで休憩時間くらいはゆっくりと座れる環境をつくりたいものです。
椅子は多少値が張っても疲れの来ないものを準備しましょう。会社によってはソファのような椅子を用意しているところもあります。
テーブルもあると便利です。その休憩場を使ってちょっとしたミーティングを行うこともあると思います。また、皆さんが食事をそこでとることもあるでしょうから、ぜひ準備しましょう。
そしてあると喜ばれるものに冷蔵庫があります。特に夏場では水分補給は必須です。その都度自動販売機まで買いに行かなくても、休憩場の冷蔵庫にいつも飲み物を入れておくと嬉しいですよね。
会社によってはテレビを置いてあるところもありますね。少しの時間でも従業員の方がリラックスできて疲れがとれるような工夫をしていきましょう。
次に作業場に目を向けてみましょう。たとえばピッキング場で考えてみましょう。ピッキング作業を行うときは、「一動作」でものを取れるようにしなければなりません。
この「一動作」は手を伸ばしてものをさっと取れることを意味します。箱をラックから取り出して、その箱から製品を取り出す作業は「一動作」には当たりません。
伸び上がりや屈み動作も好ましくない動作です。これを繰り返し行うことで疲労が徐々に蓄積され、夕方になると生産性が低下することが考えられるからです。
ピッキング場の通路幅も広すぎると歩行が増えます。小型台車を押して通れる幅プラスアルファくらいでちょうどいいでしょう。
次回に続きます。