会話を通して物流改善スキル向上(3) 小売りや製造との会話

物流の問題を知りたい場合、物流をもっぱら仕事にしている人以外にも話を聞いてみると良いのではないかと思います。

たとえば小売りの最前線にいる人とか、製造現場にいる人たちと話をしてみるのです。そうするとそういった人たちの話の中から物流として対応すべきヒントが見つかってくる可能性があるのです。

その話題の一つにパッケージングがあります。皆さんはパッケージングについてどれくらい意識されて仕事をされていますでしょうか。

小売りが商品を陳列する際に段ボールから取り出しますが、この段ボールを開けにくい場合があります。理由としてお客様思考のパッケージングになっていないということが考えられます。

製造現場からも同様に、資材や部品を取り出しにくいパッケージングだという声が上がってきます。

物流と言うと真っ先に「輸送」をイメージしがちですが意外とこのパッケージング、すなわち荷姿が大きな課題を抱えているようです。

これらは小売りや製造の人たちとの会話から拾うことができます。ぜひ自分たちで意識していない問題点を解消するために会話をしていきましょう。

製造会社の物流担当者の方は結構取り組まれていると思いますが、最終消費者に対するパッケージングについての工夫も重要になってきます。

これについても消費者との会話が重要になってきます。いわゆるお客様の声を拾うということです。

パッケージングを仕事としている人は輸送会社で実際に積み込みを実施している人と会話をしてみると良いのではないでしょうか。

パッケージングの中には輸送効率を低下させるものや積み込みにくいものもあります。したがってこういった仕事を毎日行っている人と会話をすることで、問題点を把握し改善につなげていくことが望まれます。

いかがでしょうか。物流と言いましても非常に領域は広くなっています。自分の得意分野だけではサプライチェーン全体の一部しか改善できない可能性があります。

ぜひいろいろな人といろいろな場面で会話をすることで物流改善を加速させていきましょう。