会話を通して物流改善スキル向上 物流勉強会での気づきとは

皆さんは物流改善スキルを学ぶためにどのような取り組みをされていますでしょうか。外部講習を受けたり社内勉強会を開催したりすることが一般的だと思います。

社内の先輩社員が新入社員や部署間異動者に対して教えるといったこともよくあることだと思います。
会社の中で物流改善スキル向上のためのカリキュラムを組んでいるところもありますが、これはかなり上級レベルと言えるのではないでしょうか。

会社でよくあるパターンが個人の中にノウハウが蓄積されることです。蓄積されること自体は非常に良いことなのですが、それが水平展開されないことに問題がありそうです。

輸送に関する知識であればAさんに聞けばわかる、荷役に関する知識であればBさんに聞けばよい、というようなことになっていませんでしょうか。

会社として物流改善の総合力を向上していくのであれば、皆でスキルを共有していくことが望ましいと思われます。

そのために定期的に勉強会を持ち、その分野でのスペシャリストが先生になって教えていくといったしかけを作ってみてはいかがでしょう。

教えられる方も勉強になりますがそれ以上に教える側にとっても学びの場となること請け合いです。

教える人は受講者からいろいろな質問を受けることになります。そうなると今まで自分が気づかなかったような点に気づかされるケースが出てくるのです。

「ああ、こういった見方や考え方もあるのだ」という気づきです。これは相手の意見を受け入れてこそ身につくものです。

物流に関するノウハウに限らずすべてについて言えることですね。

このケースでは輸送や荷役、保管など物流に関する知識、そしてそれらを改善するための着眼点などを教える人が受講者と会話をする中で出てくることです。

つまりお互い会話を通して物流改善スキルが磨かれていくということなのです。

次回に続きます。