物流現場から迷いを無くせ 迷い時間はロスタイム

皆さんが日々仕事をしている中で「迷い」ってありませんでしょうか。仕事だけではなく生活まで範囲を広げると迷うことは結構あるものです。

たとえば地下鉄の駅。自分がこれから向かう先までは何線に乗ったらよいのか迷うことがあります。そこで駅の路線図とにらめっこをしながら該当路線を突き止めます。

次に乗り場です。ターミナル駅ではいくつもの路線が乗り入れていますので、その中から該当路線の乗り場へと向かいます。

その時には駅内にある案内表示を頼りにします。その通りに歩いていくことで乗り場へとたどり着くことができるでしょう。

物流現場ではこれに類似した迷いがたくさん存在します。自分が新人の出荷担当者であることを想像してみて下さい。

次に出荷する製品を倉庫の中から引き出す必要があります。その製品はどこに置かれているのでしょうか。

どのエリアのどの棚の中に入っているでしょうか。棚までたどり着くと似たような製品が数多く置かれていることに気づきます。

まさに自分が出庫しなければならない製品はどのように識別できますでしょうか。紛らわしい製品の場合迷いが生じます。誤出荷は顧客に迷惑をかけることになりますでしょうから。

自分が出荷すべき製品を識別できたとします。しかし棚の中にはいくつもその製品が入った箱が置かれています。その複数の箱の内、どの箱から取り出したらよいのか迷うかもしれません。

物流の原則は「先入先出」です。古いものから出庫する必要があります。先入先出ができるための識別は明確になっていますでしょうか。

それがないと新人であるあなたは迷うことでしょう。そして先輩社員に指示を仰ぐことになるかもしれません。

その場に先輩にいなければ事務所まで戻る必要があるかもしれません。これでは仕事上のロスになってしまいますが、顧客に迷惑をかけることを考えれば必要な措置と考えざるを得ません。

このような迷いは一日の時間の中で何パーセントかを占める可能性があります。この時間は間違いなくロスタイムです。

私たちは迷いのロスは無くしていかなければなりません。

次回に続きます。