虫の眼・魚の眼・鳥の眼 第42回:捨てようとしているソレ!もっと活用できませんか?(その1)

食品のトレー、ガラス瓶、レジ袋などそのまま捨てていませんか?

 海外生活で本格的に自炊をするようになって、自宅でもするようになりました。当初は失敗続きでしたが、最近は出来上がった総菜を買わずに、すべて素材から料理ができるようになりました。キノコ類、肉類は、トレーや透明な容器に収納されています。買い物の際に食品についているこれらのトレーやガラス瓶やレジ袋などは、邪魔になるのでそのままゴミとして捨てていました。
 料理の腕が少しずつ上がってくると、調味料の幅が広くなって、油や味噌や醤油などを混ぜ合わせることが多くなってきます。そのたびにカップに混ぜて、終わってから都度カップを洗っていましたが、非常に手間のかかるムダな作業だと気づきました。
 そこで食品の入っていた容器を保存しておき、調味料や材料を混ぜる時の容器に使うことにしたのです。これが便利で、使う分量も見た目でわかります。また料理の仕方も以前はレシピを見ながらやっていましたが、レシピを見ている間に時間が経って焦がしたり、慌てて違った調味料を入れたりして失敗することが多々ありました。
 そこで、事前の外段取りをしっかりやることしたのです。材料をすべて切り刻んで、それぞれの容器に仮置きしてきます。また調味料もすべて用意して、混ぜ合わせて容器に入れておきますが、この廃棄していた容器がとても役立ちます。
 食品のトレーは、切った材料の仮置き用や茶渋やキッチンの汚れを取るために使います。トレーは柔らかい素材ですが、押しつぶしながらコップの底をキュッキュと擦れば茶渋や汚れがきれいに取れます。レジ袋は、三角折りにして収納しゴミ袋として再利用できます。キッチンだけでなく、旅行カバンやアタッシュケースにも必ず収納し携帯しています。ガラス瓶は、透明の利点を活かし調味料や酢で漬けた野菜やチーズ(醤油や味噌漬けは美味しいですよ)などを、保管する容器に活用しています。
 ペットボトルは、スープや米や顆粒の洗濯洗剤を入れる容器にしています。小さいサイズは、出張の時に水を入れて水筒代わりにします。水も容器に入っているものを買うとお金が要ります。見方を少し変えるだけで、ゴミが資源や道具にもなります。

図1. キッチン周りのゴミから変身する資源たち
図2. ゴミも見方を変えるとお宝になります