ヒューマンエラー対応の職場づくり 第21回

21. リーダーシップとは?

 リーダーシップは、心構えであり、勇気をもって行動することです。リーダーシップの本質は、「やるぞ!」と言う心構えと考えます。それはリーダーが、メンバーを鼓舞するためにも、勇気をもって行動を起こすことです。メンバーの誰よりも率先垂範して立ち上がることです。

 チームにリーダーがいないのは、単なるグループになってしまいます。リーダーは、リスクを取って何か新しいことを始めること、また新しい一歩を踏み出す人です。新しいことにはリスクは付き物ですが、試行錯誤、トライ&エラー、七転び八起となどと言う挑戦していく心構え、そして行動を踏み出す勇気が大切です。

 部下やメンバーがいなくても、信念をもって行動することでリーダーになれます。「見たり聞いたり試したり」という言葉があります。この「試したり」については、数%以下のごくわずかの人たちです。実にもったいないことです。

 やはりメンバーがリーダーシップの基に結束できるのは、実践者の賜物だと考えます。一度しかない人生、積極的に生き充実した人生に仕立て上げるか?消極的な生き方で人生を済ますのか、「どうする?皆さん!」。

 人は感情の動物です。感情を素直に出しながらオープンな雰囲気づくりを務めることで、メンバーもその考えを受け入れるようになります。まさに相手を変えるのではなく、自らを変えることで相手が変わってきます。

 リーダーシップを積極的に行うことで、チームも一緒に変わることができるほど行動が大切です。しかも言ったことと行うことが一致する言行一致が規範になります。それができないと一気にメンバーからの信頼がなくなります。

 DX、AIやIT化などが近年急速に発達し私たちの考え方や行動を変えつつありますでも人間しか発揮できないことが、まだまだあります。それが、①情熱、②創造力、③率先力の3つであり、これこそがリーダーシップの肝と言えるものです。特に③率先力は、人間ならではの力と考えます。