10月のご挨拶

安倍内閣が菅内閣に変わりました。私たちは昨年から世の中の大きな変化に揺さぶられ続けて来ましたが、ここでまた大きな変化が起きることになりました。しかしこれまでの変化と今回の変化には大きな違いがあるように思えます。

自動車業界におけるCASEとMaaSの変化、GAFAによる市場インフラの独占、そして新型コロナウィルス感染拡大による変化は、どちらかというと外部環境が一方的に変わってしまう変化でした。しかし今回の内閣の変化は、私たちが反撃を開始するための変化といえるのではないかと考えています。

もう世の中は元の姿には戻りません。例えば、あんなものが使えるわけがないと言ってほとんどの人が実務には使っていなかったSkypeやZoomでしたが、使ってみると意外と使えることが分かり、今では多くの会社が積極的に使い効果を上げています。

日本カイゼンプロジェクトもコロナウィルス感染拡大により会員の皆様とお会いできる機会を失いましたが、先月第一回のZoomミーティングを開き、参加者の皆様とお互いの意見交換をすることができました。

例えばこの新しいコミュニケーション手段をどう活用するかも反撃開始の一つの手段といえるでしょう。

そこで10月に開く第2回のZoomミーティングのテーマは「中小企業としてIT化をどのように実現するか」といたします。大きな投資を前提とするのではなく、これまでのカイゼンの考え方と実績をベースにデジタル世代の若い人の力を借りてコツコツと実行するやり方を皆様と一緒に考えたいと思います。

ダーウィンは「強い者や賢い者が生き残るのではない、変化に敏感な者が生き残る」と断言しました。この時期だからこそ新しい変化に対応することが絶対に必要です。

しかしすべてのことを自分一人であるいは社内の力だけで対応するのは大変です。日本カイゼンプロジェクトのプラットフォームを活用していただき、いろいろなアイデアや力を生み出していきたいと思います。みんなでチエを出し合ってこの変化の時期をチャンスに変えていきましょう!


柿内幸夫