扉がやたらに多い工場を見たことがありませんか? 出入り口の扉にはじまって、機械の扉、廊下の扉、資材収納のロッカーの扉、事務所の扉、倉庫の扉…と何をするにもどこに行くにも扉の開け閉めが必要な工場です。
以前にイギリスの工場に行ったとき、とにかく扉が多いのに驚いたことがあります。理由を聞くと、法律がそうなっているから仕方がない…という答えが返って来たのですが、工場の人に本音を聞くと、意味のない多さだという答えが返って来たのを覚えています。
当然ですが、扉があれば開け閉めの動作が必要になります。もちろん絶対に必要な扉はありますが、毎回の開け閉めは邪魔で面倒ですから理想はゼロなのだと思います。工場の中に扉があったら、本当に必要かどうかを疑ってかかることです。
防犯、防音、安全、衛生、省エネ、保温、法律上…といった必要不可欠の理由以外は美観上か、なんとなくだったりすることが多いと思います。工場はムダ追求の場所ですから、なんとなくあるといったモノがあってはならないと思いませんか。
そもそもひねって開けるドアノブは、左利きの人には開けにくいし、両手がふさがっていたら開けられません。電車の各車両にある連結のところの扉は本当に必要でしょうか? ムダに気付いて最近は扉のない車両も増えています。
昔からそうであった建物の構造のようなことになると、もうすべて当たり前の変えられない事実…といった受け止められ方がされがちですが、例外はないはずです。
今週の言葉 工場内の扉は、防犯、防音、安全、衛生、省エネ、保温、法律上…必要なものに限定せよ。