喜ばれる物流の創造(3) 物流管理業務という商品

私たち一般の人たちはどのような物流サービスを望んでいますでしょうか。それは普段の生活に密接に絡む部分ではないでしょうか。

私たちは宅配を使うことがあります。何を宅配して欲しいかというと、まず「重いもの」「かさばるもの」が挙げられます。

これらは宅配料次第では大いに活用したいと考えます。しかし最近ではこういったものに関わらず、送ってもらいたいという考え方が出てきているのではないでしょうか。

それは年齢構成の変化や共働きの増加が要因となっていることが推測できます。また、大型スーパーの統廃合によって買い物困難地域が出てきていることも要因でしょう。

スーパーによる宅配やコンビニの宅配もスタートしました。これは上記要因によることは明らかです。スーパーやコンビニが学校や病院にお弁当の宅配を行うことも一般的になるのではないでしょうか。

一般消費者に対してはこのような生活上の不便を解消してくれる物流商品が喜ばれることは明らかです。

では企業間ではどのような物流が今後喜ばれるでしょうか。その一つのキーワードが「物流管理」ではないかと思っています。

企業では実際にものを動かすこともさることながら、その管理についても面倒を見てくれることを欲しています。

物流のアウトソース先の管理や支払実務、物流改善、できれば物流改革提案までやってくれると大変ありがたいのではないでしょうか。

社内でこのような業務ができる人材を育てることが望ましいのか、思い切って外注化してしまう方が望ましいのか考えどころです。

まだまだこのような視点で管理業務を商品化している会社は見かけませんが、筆者の周りだけでもニーズが何件かありましたので、どこかが手を挙げてくれれば一つの市場ができるかもしれません。

私たちは常に市場調査を行い、喜ばれる物流の創造に努めることが必要です。