虫の眼・魚の眼・鳥の眼 第22回:ラジオ体操第二が音楽なしでできますか?(その2)

ラジオ体操第一も音楽なしで最後までできますか?

 学校の体育や職場で行うラジオ体操は、第一のみが多いと思います。これで約3分要します。第二も同じく約3分です。きちんと指先まで1つ一つの動作を意識して、きちんと合計約6分体操するとどっと汗が出てきます。著者は数年前から、毎日朝食前に2回繰り返すことを習慣にしています。合計で約13分になります。毎日やっていると、どの部位が良いか悪いかなど体の調子もわかるようになります。
 パソコンとスマホに録画して、再生しながら体操をしています。映像はなくてもできますが、音楽がなく掛け声だけでやると、途中リズムが狂ってきます。第二は途中のリズムは4拍子だけでなく、途中に3拍子変わっていたのでした。普段誰もやらない第二は、やはり音楽がなければ最後までやることは難しいと考えます。鳥には空気、魚には水がなければ、飛ぶことも泳ぐこともできないことと同じようです。
 職場でラジオ体操第一と第二を6分間一生懸命やっていると、汗が出て次の作業に逆に悪影響ができるかもしれません。やはり第一だけで適当かもしれません。さて皆さんは、第一でも音楽なしで最後までやり遂げられますか?音楽なしでやってみると結構難しいものです。そこで、イチ、ニイ、サン、シーと掛け声を掛けると途端にリズムが出てきて、最後までで割と楽にできます。
 音楽を流すと、今まで体と耳に馴染んだ動きが自然にしかもリズム良くやることができます。音楽の要素は、まずリズム、次にメロディー、そしてハーモニーの3つですが、これらの要素がうまく組み合わされると心地よい音楽になります。

3カ月続けることで体が覚えてしまうので習慣化します

 人は3の付く単位で、習慣化していくこと聞いたことがあります。まず三日坊主といって「やるぞ!」と気合を入れても、三日目で挫折してしまうことを多くの人が経験していす。それを乗り越えると、次の壁が3週間です。これで少しずつ体に染み込むようになってきます。最後の壁が3カ月です。何かを継続して習慣化するには3カ月が必要だといわれますが、これは脳の仕組みが関係しているようです。
 脳は一気に変えることを嫌います。少しずつなら対応できる仕組みなっているので、逆に毎日少しずつやって行けば脳も受け入れるのです。知らず知らずの間に体に馴染んでしまうのが、この3カ月という期間なのです。一人で3カ月継続することは難しいので、そこでヒントです。友人や仲間を活用することです。
 最近ラジオ体操の仲間にFさんができました。毎日第一と第二を2回繰り返すことを、日課にして習慣化しようと試みています。Fさんからは、今日ラジオ体操をやったかやらなかったという報告をメールしてもらいます。そして短いコメントや気づきも入れてもらい、それに対して必ずその日の内に返事を返すメールラリーをやっています。
 Fさんは1カ月半で随分と気づきが生まれ、同時に体の調子もやらないとムズムズするようになり、職場以外でも人前でもできるようになってきたと喜んでいます。思わぬ副産物として体の調子だけでなく、精神的な緊張感も出て、日々の仕事も段取り良くできるようになってきたといいます。もう半年も継続できています。
 1つの簡単なことを習慣化していけば、意識が次第に変わってきますので、他の習慣化も楽にできるようになります。30年以上挑戦して減量ができませんでした。でもこのラジオ体操を数年前からやり始めたお蔭で、数㎏の減量ができ維持しています。