4.作業を改善する基本 【急所48】標準化とは

標準化を、作業手順やマニュアルを作ることと考えている工場を時々見かけます。
 
しかし真の標準化とは、「誰もが何万回でも繰り返すことができる」というやり方を決めることがその本質です。当然のことですが、安全にも配慮が行き届き、品質もきっちりと維持できなければ意味は全くありません。
 
ですから、本当に標準化がされていたら、何よりその作業をしている人は楽で、その作業をしている限り良品以外を作ることができない状態になっています。経営者も工場長も、安心して見ていることができ、すべてを任せることができるようになります。
 
標準化の作成を作業者だけに任せている工場を時々見かけますが、それはよくありません。工程順番も作業手順も、そして使用する工具や設備その他もその仕事にかかわるすべての人が参画し共に考えチエを出して作るのがいいのです。設計も技術も管理も、場合によっては営業もかかわる必要があるかもしれません。そうしないと単なる作業マニュアルになってしまいます。
 
正しい方法で標準化された仕事は、一度確立されるとその効果は絶大です。
 
改めて現在の仕事がこのような形で標準化されているかどうかを確認してください。
 
今週の言葉  誰でもが何万回でも、繰り返し行えるようにすることを標準化という。