いろいろな現場で品質不良の統計を見る機会があるのですが、本当に品質そのものが不良であったということだけでなく、選別しておいた不良品を間違って出荷してしまったとか、あるいは発生したゴミが製品に付いたまま送ってしまったといった、実にもったいないケースも多いものです。場合によってはそのようなことが上位を占めていることもあります。
なぜそのようなもったいないことが起きるのでしょうか?その最大の原因は発生した不良品を確実に隔離してしまう赤箱や出たゴミをその場で捨てるゴミ箱が作業者の身近にないため、後で処理しようとその場に仮置きしたことによるのです。
遠くの場所にいちいち捨てに行ったのでは仕事になりませんから、後でまとめて捨てようと思うのは当然でしょう。近くにないなら自分で用意するべきだろう!といって、これを作業者の問題にしてはいけません。これは会社の問題です。
そこで改めて皆さんで現場をチェックしてみて下さい。意外と作業現場ごとにゴミ箱が設置されていないことに気付くかもしれません。例えば組立セルがあったとすれば、セルごとにゴミ箱か赤箱がなければいけません。
ゴミ箱が遠ければ、ゴミを拾うのも掃除をするのも少しずつ面倒になります。それが全社で積もれば汚い工場になり製品の品質も確実に下がります。不良を減らして環境をきれいに保つための第一歩はすべての作業現場ごとにゴミ箱を配置することです。
早速に現場をチェックしてみましょう!
今週の言葉 作業現場ごとにゴミ箱を用意せよ。
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