日本カイゼンプロジェクト会長・認定講師による
2022年を迎える今、最も必要なカイゼンとは何か?
それぞれの専門分野における
『今必要なカイゼン』をテーマにした
経営者、カイゼン担当者に向けたセミナーのご紹介になります。
日本カイゼンプロジェクト認定講師
津曲 公二
第3回
『設計最大のムダ進ちょく会議をやめ
ストレス無しで納期を守る』
日程:2022年4月1日(金)
17:00~(120分)
参加費:(会員)¥8,000 |(非会員)¥15,000
※上記は税抜き価格になります。
申込締め切り:3月25日(金)
【開催条件】
5名以上の参加で開催となります。
有料セミナー受講料
コロナ禍をきっかけにしたテレワークが本格的に普及しています。
例えば東京都におけるテレワークの導入率は、初めての緊急事態宣言が発令された2020年4月以降、一貫して50%を上回っており、従業員規模が100人以上の企業では約7割以上がテレワークを導入しています(2021年2月)。
人口減少、とくに生産年齢人口が著しく減少するわが国においてテレワークは必須のビジネス環境と言えます。コロナ禍が仮に完全に終息したとしても、このようなビジネス環境が後戻りすることはもうありえないでしょう。
テレワークは自主自律の業務スタイルが基本になります(上司、同僚や部下などが不在の環境で仕事を進めるからです)。現在、テレワークを実施していなくても自主自律の業務スタイルを取り入れていくことが欠かせません。
■進ちょく会議の問題点
進ちょく会議は対象となる案件の当事者からスケジュールの進ちょく報告があります。進みや遅れ、いずれにしても当事者の判断はつねに主観的なものになりがちです。気がついたら、とんでもない遅れになっていることも珍しくありません。これを防止するために、担当者を厳しく追及してもお互いにストレスを増やすことになり逆効果になるだけです。
つまり、「進ちょくが客観的に把握できていない」ことが進ちょく会議の根本的な問題点です。
■問題点の解決策 2点見積り法によるスケジュール作成
まずは、進行中の全ての案件についてスケジュールの進ちょくを客観的に把握することです。把握するやり方はシンプルです。誰にでも客観的に把握することができます。
そのために、メンバー全員が2点見積り法によるスケジュール作成をおこないます。
このやり方で、遅れの程度を交通信号のように、赤・黄・緑と三段階に分類できます。
■効果的な対応
定期的に信号をチェックします。黄信号は要注意です。赤信号になったらどう対応するかを検討して決めておきます。もし、赤信号になったら決めておいた対応策を実行し遅れを回復します。このとき、チーム全員で対応することがカギになります。
案件の担当は個人別であっても、赤信号になったらチーム全員、または誰かが応援するというやり方です。
こういった事情が原因となって、設計からの出図遅れ(結果として顧客への納期遅れ)が生じます。こういう原因をひとつずつ解消していくことになりますが、まずは納期遅れを解消することを優先します。様ざまな問題点はあるとしても、納期遅れに対して効果的な対応をすることで設計チームの活力を生み出すことを目指しましょう。
津曲先生はプロジェクトマネジメントの専門家です。以前、私の指導先の一社で設計の遅れが多発し、津曲先生に助けを求めたことがありました。プロジェクトを計画通りに進めるための経験やアイディアを多く持ったスペシャリストだと私自身も体験しております。
現場カイゼンは仕事が目に見えるので進みやすいのですが、設計プロセスは見えない部分が多いため、実は会社全体のボトルネックであるにもかかわらずカイゼンが行われていないケースも散見されます。これからの時代に必要な大幅な生産性向上などを実行するのであれば、この設計というすべての始まりの工程の問題を見える化してカイゼンすることが重要です。
当セミナーでは『設計プロセスを見える化する具体的な手法を紹介し、進ちょく会議をやめ、リードタイムを短縮して納期をきちんと守る能力を向上させる』といったテーマの講演ですので、以前、津曲先生のご指導を拝見しましたが、今回のテーマも非常に興味のある内容だと感じております。多くの方のご参加をお勧めいたします。