
Q13. 繁忙期などでカイゼン活動の継続が難しく、継続的な改善ができません。改善を続けるためにはどうしたらよろしいでしょうか?
A13. カイゼン活動は大切ですが、繁忙期にはお客様への製品供給が第一優先です。したがって、その時期にはカイゼン活動を一時的にストップせざるを得ないこともあります。しかし、その状態に慣れてしまうと、カイゼンが断続的になってしまったり中断してしまうことはよくあると思います。
そこで、こういった際は発想を転換してカイゼンができない期間を「問題を探し続ける期間」として位置づけるのはどうでしょうか。現場に大きなホワイトボードや模造紙を用意し、気づいた問題やカイゼンしたい項目をどんどん書き出していきます。そして、それをみんなが常に目にする状態にしておくのです。
また、これまでカイゼン発表会などを行っていたのであれば、時間を短縮してでも継続し、その場で改善したい内容を共有し、「どうやるか」を議論するだけでも効果があります。実行が難しい時期でも、「考えること」や「共有すること」は続けることができます。
もう一つの方法として、「短時間でもできるカイゼン」をあらかじめ決めておくことも有効です。例えば、作業の合間の5分や10分でできる範囲で、整理整頓や表示の見直し、動線の確認など、小さなカイゼンを行います。繁忙期にまとまった時間は取れなくても、このような短時間の積み重ねであれば無理なく続けることができますし、「カイゼンを止めていない」という意識を現場に残すことができます。
このように、問題を見つけ続けること、やり方を考え続けること、そして小さくても実行を続けることによって、カイゼンに対する意識やモチベーションを維持することができます。そして、繁忙期が過ぎたときには、すでに多くの改善テーマが準備されている状態になります。
大切なのは、カイゼンを止めるのではなく、「形を変えて続ける」ことです。忙しい時期を次のカイゼンの種をまく時期と捉えることで、継続的な改善につなげることができるのだと思います。