構内物流の勘所(2) 運搬方法について考える

前回は保管方法について考えてみました。今回は保管されたモノを移動する方法について考えてみたいと思います。

まず倉庫の中での運搬を検討してみましょう。

一般的に使われているのがフォークリフトです。入荷された貨物を決められた場所まで運搬するのに大変便利な機器がフォークリフトです。

ただし、効率を考えると必ずしもフォークリフトがふさわしいかどうかは疑問です。そもそもフォークリフトは上げ下げを目的とした荷役機器です。長距離を運搬するための機器ではないのです。

場合によっては倉庫面積がかなり広い場合があります。その広い倉庫内をフォークリフトがスピードを出して100m以上走行するのは効率面でも、安全面でもよいとは思えません。

このような場合には、牽引車を使い台車を複数連結して運搬する方法を考えるべきでしょう。その台車が複数のロケーションを巡回し、製品を指定場所に格納して行くのです。

これは出荷側でも同様のことが言えます。必要な製品をいくつかのロケーションに立ち寄りそれらを集荷していきます。最終的に出荷場まで運搬することになります。

この検討過程では次の項目を考えていく必要があります。

・ 運搬機器(牽引車かフォークリフトか)
・ 運搬ルート
・ 運搬量
・ 走行速度
・ 運搬タイミング
・ 運搬情報

次回で続きについてお話させていただきたいと思います。