会社や工場と言った組織では、組織全体を動かし顧客のために活動しています。企業の目的は社会貢献することなので、組織全体で統率して一つの束になって顧客の価値創造に寄与していきます。
これがバラバラだともっているパフォーマンスを十分に活かすことができなくなり、結局倒産になるかもしれません。
このために、何のために働くのか、何のために企業はあるのかを理解し納得しておくべきです。これが末端まで浸透している企業は珍しいと言うレベルです。難しいかもしれませんが、やりがいはあります。
目標はあっても目的がおろそかになっては、いざと言う時に社員のベクトルを一気に結束させて対処できなくなります。変化対応力は、組織が一体化していないと十分な力を発揮できません。
マネジメントとは、イタリア語の「馬を手なずける、調教する」から由来している言葉です。実際に馬に乗って右に行け!とは、馬の首にたずなを叩き、左に行け!とは左の首にたづなを叩きます。止まれは、両足を馬の胴体にキュッと締付けます。
つまり実際に馬に乗らなければ、馬を調教し手なずけることはできないのです。つまり、本当のマネジメントは現場でメンバーと一緒に行動しないとできないのです。机の上でああだ、ここだと言ってもマネジメントはできないのです。
しかも、馬は嫌な人間は絶対に乗させないそうです。チームメンバーに嫌われると、何にもできないことと同じです。できないリーダーや上司は、権限と威圧で押し込めようとします。その時はメンバーも部下も表面上は従いますが、あとで倍返し以上のしっぺ返しがあるものです。
チームは小さな単位ですが、リーダーのマネジメント力が不可欠になって行きます。その中身は、人財育成と考えます。多くのメンバーを育成するかが、リーダーの役目と考えます。
個々の力量が向上してベクトルが合うようになれば、チーム全体の力量もマネジメント力も向上できるようになります。このようにメンバーを巻き込むことが大切で、リーダーはその力を自らのものにできます。
メンバーを育成することで、リーダー自分自身も組織も成長できます。メンバーを育成し役割を少しずつ任せることで、余裕をもって自分自身のさらなる業務範囲を広げ向上することが可能になります。この与えられたリーダーだからこそできる特権と考えて考動しましょう。結果として、リーダーが一番成長できます。
現場は、まるで赤ちゃんのようなので手間がかかるのは当たり前と言うスタンスに立てば、人を育成することに時間と労力あるいはお金もかかるものです。また教えること自体がとても難しいことです。教えることは、相手が内容を理解し納得し自ら標準通りにできることです。難しいからこそやりがいがあります。
教えることは相手よりも数倍のエネルギーが必要です。ご自分の子育手を思い出してみましょう。手間がかかるものですが、諦めなかったのでは「無償の愛」があるからです。
我が子の子育てに、あとで請求書を書きますか?職場も同じように無償の愛をもって取組めば、いつか倍返しでかえってきます。それを積み重ねていけば、あなたを周りはきっと理解し納得してくれます。まるで修行僧のようです。
その機会を組織から与えられたと受け止めてみましょう。この地位はすぐには変えられませんが、好きになって全うする過程は誰もが見ていますので、思った以上に自己成長さらに自己実現できます。